G-MTG(78060)
2025年7月31日発表の株主優待情報で注目すべきは、G-MTGのポイント付与型優待です。G-MTGは3月末日および9月末日の権利確定日に株主名簿に登録されている株主に対し、保有株数と継続保有期間に応じて自社オンラインショップで使えるポイントを付与します。
1. 注目すべき優待内容とその魅力
- 優待はポイント形式で、1ポイント=1円として自社公式オンラインショップで利用可能。
- ポイントは株主優待品の購入に使え、最小投資の100株保有で半年未満でも3,000ポイント(3,000円相当)がもらえます。
- 保有株数が多く、継続保有期間が長いほどポイント数が増加。最大で10,000株以上、3年以上の継続保有で100,000ポイント(10万円相当)まで獲得可能。
- ポイントは翌年1月16日以降に付与され、同年12月25日23時59分までに利用しなければ失効するため、期限内の利用が必要です。
- ポイント付与や優待品申込みには公式オンラインショップへの株主会員登録が必須で、登録案内は2025年10月中旬以降に公式サイトで公開されます。
2. 優待新設・変更・廃止にあたる場合の影響と投資家へのアドバイス
今回の発表では新設や廃止の情報はありませんが、継続保有期間の判定ルールやポイントの有効期限など細かな条件が設定されています。権利確定日の直前に売買を繰り返すと継続保有期間のカウントが途切れるため、長期保有を検討している投資家にとっては注意が必要です。
また、ポイントは期限を過ぎると消失し復活不可なので、利用計画を立てておくことが重要です。申込や注文も期限内に行う必要があるため、優待を最大限に活用するためには公式サイトの案内をこまめにチェックしましょう。
3. 権利確定日と取得スケジュール(投資タイミング)
- 権利確定日は3月31日と9月30日。
- 株主名簿に同一株主番号で連続記録が必要なため、半年以上の継続保有は2回以上、3年以上は7回以上の連続記録が条件。
- 権利確定日に向けて株式を保有し、かつ長期保有を意識することで優待ポイントが増加。
- ポイント付与は翌年1月16日以降に開始されるため、優待品の注文はポイント有効期限内(12月25日まで)に行う必要があります。
4. 初心者向けの投資ポイント(リスクとリターン)
- リスクとしては、権利確定日前後の売買タイミングを誤ると継続保有条件を満たせず、優待ポイントが減少または受け取れない可能性がある点。
- ポイントは現金ではなく自社オンラインショップでの利用に限定されているため、使い道が限られることを理解しておきましょう。
- 一方、長期保有でポイントが増えるため、株価の値上がり益と合わせて優待も享受できるメリットがあります。
- 最低投資額は約10万円(100株×株価1,000円想定)で、初心者でも始めやすい水準です。
詳しくは公式サイトの株主優待ページをご覧ください:https://www.mtg.gr.jp/ir/individual/preferential.html
日本調剤(33410)
日本調剤は2025年7月31日に株主優待制度の廃止を発表しました。2026年3月期より株主優待は廃止され、2025年3月31日基準日の優待券贈呈をもって終了となります。
1. 注目すべき優待内容とその魅力
これまで日本調剤の株主優待は自社商品やサービスの割引券として提供されていましたが、詳細な優待内容や株数別の優待価値は公表されていませんでした。
優待券は2024年9月30日基準分は2025年11月30日まで、2025年3月31日基準分は2026年6月25日まで利用可能です。期限内に利用することが重要です。
2. 優待新設・変更・廃止にあたる場合の影響と投資家へのアドバイス
- 株主優待制度の廃止は投資家にとって大きな変更であり、優待目当ての中長期保有のメリットがなくなります。
- さらに、2026年3月期からは配当も無配に修正されるため、配当収入も期待できなくなります。
- 廃止の背景には公開買付けの成立があり、上場廃止の可能性も示唆されています。
- 投資家は優待廃止と配当無配の影響を考慮し、保有継続の是非を慎重に判断する必要があります。
3. 権利確定日と取得スケジュール(投資タイミング)
- 権利確定日は2024年9月30日と2025年3月31日。
- 2025年3月31日基準の優待券贈呈をもって優待制度は終了するため、優待取得を狙う場合は2025年3月末までの保有が必要。
- 優待券の利用期限が設定されているため、期限内の使用計画も重要です。
4. 初心者向けの投資ポイント(リスクとリターン)
- 優待廃止と配当無配の発表は株主にとって大きなリスク要因です。
- 公開買付け成立や上場廃止の可能性があるため、流動性リスクや株価変動リスクが高まることに注意が必要です。
- 優待や配当を目的とした長期投資には適さない状況となっています。
- 短期的な株価動向や公開買付けの進展を注視し、必要に応じて早めの売却検討も視野に入れましょう。
問い合わせは経営企画部長 櫻井琢也氏(TEL:03-6810-0818)まで。公式URLは未公開です。
まとめ
2025年7月31日の株主優待発表では、G-MTGが継続保有期間に応じたポイント付与型優待を継続し、長期保有で大きなメリットを享受できる内容となっています。一方、日本調剤は株主優待制度の廃止と配当無配の発表があり、優待や配当を目的とした投資には注意が必要です。
投資初心者は、権利確定日や継続保有期間の条件、優待の利用期限などをしっかり理解し、リスクとリターンを見極めた上で投資判断を行うことが重要です。
【出典】
- G-MTG株主優待公式ページ:https://www.mtg.gr.jp/ir/individual/preferential.html
- 日本調剤2025年7月31日発表資料(公開買付け関連)