株主優待のススメ
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2025年9月11日発表の株主優待まとめ|テルモ(45430)の変更点と投資ポイント

📄 記事要約: テルモ(45430)は2025年9月11日に株主優待制度の変更を取締役会で決議しました。変更後は優待対象が100株以上に統一され、カレンダーや見学会は保有1年以上(2期連続以上)が条件に。長期保有(4期連続以上)には1,000円の電子クーポンが付与されます。新制度は2026年3月末基準から適用、2025年9月末基準は現行制度が適用されます。優待の金銭的価値は一部のみ公表のため、配当や業績を含めた総合判断をおすすめします。

テルモ(45430)

2025年9月11日に取締役会で決議された株主優待制度の変更について、投資家向けにわかりやすく整理しました。権利月は3月末・9月末の年2回。今回の変更は段階的に適用され、2026年3月末日基準の優待から新制度が適用されます(2025年9月末基準は現行制度のまま)。出典:テルモが2025年9月11日に開示した優待制度変更に関する発表(取締役会決議)。

優待内容の詳細(現行→変更後のポイント)

  • 対象基準日:3月末日、9月末日
  • 最小投資株数:100株(変更後は100株以上が全ての優待に共通の条件)
  • 主な優待内容:
    • 自社製品の優待販売(希望者対象) — 現行は全株主が対象。変更後は100株以上保有の株主が対象。
    • オリジナルカレンダー贈呈(3月基準) — 現行は壁掛けカレンダーを希望者全株主に贈呈。変更後は卓上カレンダーに変更、対象は100株以上かつ1年以上(2期連続以上)保有の希望者。
    • 自社施設見学会ご招待(9月基準) — 現行は希望者の中から抽選で招待。変更後は100株以上かつ1年以上(2期連続以上)保有の希望者の中から抽選で招待。
    • 長期保有優遇:2年以上(4期連続以上)保有の株主に1,000円分の電子クーポンを贈呈(100株以上が条件)。
  • 申込:申込手続きが必要(具体的方法や発送時期は今後の案内を要確認)

1. 注目すべき優待内容とその魅力(具体的な商品・サービス)

テルモの優待で注目すべきは自社製品の優待販売と、長期保有向けの1,000円分の電子クーポンです。医療機器・関連商品のブランド力があるため、同社製品に関心がある家庭や医療従事者にとって実用品としての価値が期待できます。ただし優待販売の割引率や対象商品は公表されていないため、金銭的な価値を正確に算出することは現時点ではできません。

また、オリジナルカレンダーや工場・施設見学会など、企業理解を深める機会が得られる点も魅力です。見学会は企業理解やファン化につながりやすく、長期保有を促す施策として有効です。

2. 優待の変更が投資家に与える影響とアドバイス

  • 対象の絞り込み:現行では一部の優待が「全株主対象」でしたが、変更後は全ての優待で「100株以上」が条件になります。100株未満保有の個人投資家は、2026年3月末基準以降は対象外となる点に注意が必要です。
  • 長期保有のインセンティブ:長期保有(4期連続以上)に対して1,000円クーポンを設けたことは、ホルダーの定着を狙った施策です。優待目当てで短期売買している投資家より、保有を続ける投資家にメリットがあります。
  • 投資家への実務的アドバイス:
    • もし100株未満で優待を重視しているなら、2026年3月末基準が適用される前に保有を100株以上にするかどうかを検討してください。ただし、その判断は株価やポートフォリオ全体、手数料、税金まで含めて総合的に行うべきです。
    • 優待の実質的な金銭価値(特に優待販売の割引率)は非公表のため、優待目的のみで大きく買い増すのは慎重に。生活上でテルモ製品を使う・欲しいという実需があるかが重要です。

3. 権利確定日と取得スケジュール(投資タイミング)

テルモの権利確定日は3月末日と9月末日です。株主優待を受けるためには基準日に株主名簿に記載されていることが必要です。日本の市場慣行としては、権利付き最終日(一般に権利確定日の2営業日前)までに買い付けを完了しておけば、その基準日の優待を受けられることが一般的です。実際の最終売買日や受渡しのルール(T+●日など)は証券会社や取引ルールによって変わるため、売買の際は事前に利用している証券会社の案内を確認してください。

今回の変更は2026年3月末日基準から適用されるため、2025年9月末基準については現行制度が適用されます。例えば、2025年9月末の優待を得たい場合は、2025年9月末の権利付き最終日までに買い付ける必要があります。100株以上を条件とする新制度は2026年3月末基準以降です。

4. 初心者向けの投資ポイント(リスクとリターン)

  • リターン面:
    • 日常的にテルモ製品を使っている家庭や、医療関係者には実用品としての価値がある可能性があります。
    • 長期保有優遇があり、2年以上保有で1,000円の電子クーポンが得られるため、保有を続けるインセンティブがあります。
  • リスク・注意点:
    • 優待の金銭換算が難しい:優待販売の割引率や対象商品が公表されておらず、実際の金銭的メリットが不透明です。
    • 制度変更による対象外リスク:100株未満保有の株主は変更後に優待対象外となるため、対象維持のために追加の投資が必要になる可能性があります。
    • 申込制や抽選制の項目があるため、希望しても確実に受けられるとは限りません(見学会は抽選)。
    • 優待目的での過度な保有は株価下落リスクや機会損失を招くため、配当や業績、ポートフォリオ全体とのバランスで判断してください。
  • 初心者への実践アドバイス:
    • まずは自分がテルモの優待を本当に必要としているか(製品を使うか、見学会に行きたいか等)を考えましょう。
    • 優待目的だけでなく、配当や業績、将来の成長性も確認した上で購入判断を。株主優待はあくまで付随的なメリットです。
    • 100株未満を保有していて優待継続が重要であれば、変更適用(2026年3月末基準)までの期間を活用して検討するのが良いでしょう。

その他の重要な注意点

  • 変更後の制度は2026年3月末日を基準とする株主優待から適用されます。2025年9月末基準は現行制度が適用される点を再確認してください。
  • 長期優遇クーポンの「4期連続以上の保有」は、各基準日に連続して株主名簿に記載されていることが条件です。連続性の判断基準については、会社発表の詳細を確認してください。
  • 申込方法や優待発送時期、優待販売の具体的条件・割引率などは現時点で非公表です。詳細は同社の今後の案内を待ってください。
  • 問い合わせ先(開示文書記載): 経営役員 CFO、CIO 萩本 仁(TEL 03-6742-8500)

まとめ:テルモの今回の優待変更は、対象を100株以上に統一して長期保有を促す内容です。優待価値が明確に金銭化されているのは長期クーポンの1,000円分のみで、その他は実需や企業理解の価値が中心となります。優待目当ての投資は魅力的に見える反面、割引率など不明点も多いため、配当や業績を含めた総合判断をおすすめします。キーワード:株主優待, 投資, 配当, テルモ, 優待変更