株主優待のススメ
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2025年9月25日発表の株主優待まとめ|フォーシーズHD・東インキ・ロボペイ・太洋物産の要点解説

📄 記事要約: 2025年9月25日付の発表をもとに、フォーシーズHDは自社商品に使えるポイント優待(100株〜、ポイントは12月交付予定、購入価格の50%がポイント上限、4年以上保有で追加特典あり)、東インキはQUOカード(100株で1,000円、300株かつ3年以上で2,000円)で株式分割(1→5)により扱いが変わる可能性、ロボペイは創業25周年の記念で100株一律デジタルギフト3,000円(2026年3月末基準、受取はWEB選択)、太洋物産は株主優待を廃止。優待は魅力的な反面、制度変更や廃止リスク、利用条件(有効期限・申込手続き等)を確認した上で、配当や業績も併せて判断することを推奨します。

はじめに

本稿は、2025年9月25日付で開示された各社の株主優待に関する最新情報を、投資初心者にも分かりやすく整理したものです。対象はフォーシーズHD(37260)、東インキ(46350)、ロボペイ(43740)、太洋物産(99410)の4社です。出典は各社の2025年9月25日付開示資料です(本文中の数値・条件は当該開示に基づきます)。株主優待、投資、配当といったキーワードを意識して解説します。

フォーシーズHD(37260)

発表日:2025年9月25日

1. 注目すべき優待内容とその魅力

フォーシーズHDは9月末時点で100株以上保有する株主に、同社の株主専用ショッピングサイト「フォーシーズHD プレミアムメンバーズ」で使える優待ポイントを付与します。

  • 利用可能商品:自社ブランドの化粧品・アロマ商品(Cure、FAVORINA、FINE VISUAL、AROMA BLOOM等)、食品、日用品、家電、アパレルなど幅広いラインナップ。
  • ポイントの目安:最小で3,000円相当から最大87,670円相当(保有株数に応じて変動)。1ポイント=1円相当で付与。
  • 長期保有特典:継続保有4年以上の株主には追加の長期特典(例:医薬部外品クリーム「ホワイトリンクルクリーム」予定)。

2. 変更の影響と投資家へのアドバイス

従来の「プレミアム優待倶楽部」ポイントは廃止され、新サイトのポイントに統合される点が大きな変更です。ポイント制の統合はシステム面での利便性向上が見込めますが、商品選択や実質価値は商品によって差が出ます。

  • メリット:自社商品の優待利用で“欲しいもの”に使いやすい。長期保有特典があるため保有インセンティブになる。
  • 注意点:ポイントは発行日から原則1年間有効で、購入価格の50%がポイント利用の上限。表記される商品相当額と実際の進呈ポイントが一致しない場合があるため、実質的な価値を確認すること。

3. 権利確定日と取得スケジュール(投資タイミング)

権利確定日:9月末日。ポイント交付は12月(予定)。優待を受け取るには専用サイトで会員登録と申し込みが必要で、案内は2025年12月上旬(予定)に送付されます。

4. 初心者向けの投資ポイント(リスクとリターン)

  • 100株から優待対象とハードルが比較的低め。
  • 優待価値は幅が大きく、選ぶ商品で実益が変わる点に注意。
  • ポイントは有効期限や利用上限(購入価格の50%)があるため、利用計画を立ててから購入を検討しましょう。

東インキ(46350)

発表日:2025年9月25日

1. 注目すべき優待内容とその魅力

現行制度では、100株以上で当社オリジナルQUOカード1,000円分、300株以上かつ3年以上保有で2,000円分です。QUOカードは使い勝手が良く、実用品としての魅力があります。

2. 変更の影響と投資家へのアドバイス

株式分割(1株→5株、効力発生日2026年1月1日)に伴い、優待の判定方法や表示が変更されます。分割後の2026年3月31日基準からは「100株以上で1,000円分、300株以上かつ3年以上保有で2,000円分」とされていますが、具体的な優待品は未定で、決定次第公表されます。

  • ポイント:株式分割後の実質的なハードルは変わる可能性があるため、分割後の株式数や名簿の扱いを確認しましょう。
  • 長期保有条件は厳格で、3年以上の連続保有(同一株主番号での記録)が必要。経過措置として2025年9月30日までは60株以上の記録を連続と見なす取り扱いあり。

3. 権利確定日と取得スケジュール(投資タイミング)

権利確定日:3月31日、9月30日。なお、分割の効力発生日は2026年1月1日で、2026年3月31日基準から変更後の制度が適用されます。

4. 初心者向けの投資ポイント(リスクとリターン)

  • QUOカードは使いやすく利便性が高いが、金額は1,000〜2,000円と控えめ。
  • 長期保有で2,000円に増える条件は「株数+保有年数」の両方が必要で、短期売買での取得は難しい。
  • 株式分割による単元数の変化や優待制度の細則を確認してから投資判断をしましょう。

ロボペイ(43740)

発表日:2025年9月25日

1. 注目すべき優待内容とその魅力

ロボペイは創業25周年の記念として、基準日(2026年3月末)に株主名簿に記載または記録された100株以上の株主に、デジタルギフト®3,000円分を一律で贈呈します。受取は郵送で届く案内に沿ってWEB上で好きなギフト(Amazonギフト券、QUOカードPay、PayPayマネーライト、dポイント、au PAYギフトカード、ビットコイン等)を選択して受け取る形式です。

2. 新設・変更の影響と投資家へのアドバイス

今回の優待は「記念優待」であり、現時点では一回限りの実施である可能性が高い点に注意が必要です。恒常的な優待制度とは異なり、将来にわたる再実施は未定です。

  • メリット:100株で一律3,000円分とシンプルで分かりやすい。デジタル受取で用途を選べる点も利便性が高い。
  • 注意点:一回限りの可能性があるため、優待目的で長期保有を検討する場合は恒常性を期待し過ぎないこと。

3. 権利確定日と取得スケジュール(投資タイミング)

権利確定日:2026年3月末日(具体的には2026年3月31日が基準)。案内は基準日から3か月以内に発送予定(目安:2026年6月末まで)。

4. 初心者向けの投資ポイント(リスクとリターン)

  • 100株保有で一律の価値が得られるため計算しやすい。
  • 一回限りの記念優待は株価に短期的な影響を与えることがあるが、恒常的な投資メリットとは区別して判断すること。
  • 受取手続き(WEB選択)を忘れると権利を失う点にも注意。

太洋物産(99410)

発表日:2025年9月25日

1. 注目すべき優待内容とその魅力

今回の開示では、太洋物産の株主優待は廃止となった旨が示されています。従って優待としての魅力は現在存在しません。以前の最小保有株数の記載は開示に「8000株」となっていましたが、現行は優待制度が廃止されています。

2. 廃止の影響と投資家へのアドバイス

優待廃止は株主への直接的なインセンティブが減ることを意味します。優待目当てで保有していた投資家は、条件変更を受けて投資方針を見直す必要があります。

  • 株主優待を主な保有理由にしていた場合、廃止は売却や代替銘柄検討のきっかけになる。
  • 優待以外(業績、配当、事業の将来性)を軸に保有を続けるかどうかを判断してください。

3. 権利確定日と取得スケジュール(投資タイミング)

今回の開示では権利月に関する記載は開示されていません。優待廃止に伴い、当該制度に基づく今後の優待取得スケジュールは存在しないと考えて差し支えありません。

4. 初心者向けの投資ポイント(リスクとリターン)

  • 優待が廃止された銘柄は、優待目的の買いが減少して株価下落要因となることがあるため注意。
  • 優待以外の投資判断基準(業績や配当方針、業界動向)で再評価するのが基本です。

総括と初心者へのアドバイス

本日(2025年9月25日)の開示では、企業ごとに扱いが分かれました。ポイントは以下の通りです。

  • フォーシーズHD:自社商品を中心に使えるポイント優待。100株から対象で長期保有特典あり。ポイントの有効期限や利用上限(購入価格の50%)を理解しておくこと。
  • 東インキ:QUOカード中心で分割の影響を注視。長期保有条件(3年以上)に注意。
  • ロボペイ:創業記念の一回限りのデジタルギフト。受取手続きの期限を忘れずに。
  • 太洋物産:優待廃止。優待目的で保有していた場合は方針見直しを。

最後に、株主優待は「投資の付加価値」として有効ですが、株価変動や制度変更、廃止リスクが常にあります。特に初心者の方は優待だけで銘柄を選ばず、配当、業績、財務体質、事業の将来性を合わせて判断することをおすすめします。

出典:各社の2025年9月25日付開示資料(フォーシーズHD、東インキ、ロボペイ、太洋物産)。