株主優待のススメ
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2025年11月21日発表の株主優待まとめ|岡三・メディア総研・アクシージアの注目ポイント

📄 記事要約: 2025年11月21日発表の株主優待を解説。岡三は1,000株からの2階建て優待(デジタルギフト+銀行優遇)、メディア総研は200株から年2回のポイント制、アクシージアは200株以上対象の一度限りのビットコイン抽選。権利日・申込要否・注意点を初心者向けに整理しました。出典:各社発表(2025年11月21日)。

岡三(86090)

優待内容の詳細:本制度は2階建ての新しい株主優待です。1階部分は「デジタルギフト」で、10種類以上のキャッシュレスポイントから選べる電子ポイントを、保有株数と継続保有期間に応じて贈呈します。2階部分は当社グループの銀行サービス「岡三BANK」での円定期預金に優遇金利(プレミアム)を付与予定で、岡三BANK口座を開設している株主が対象になります(優遇金利付与は2027年3月期予定)。デジタルギフトの初回基準日は2026年3月31日、定期預金優遇金利の初回基準日は2027年3月31日を予定しています。

具体的な金額目安:

  • 1,000株以上3,000株未満:継続1年以上で1,000円分、3年以上で2,000円分、5年以上で3,000円分
  • 3,000株以上:継続1年以上で3,000円分、3年以上で4,000円分、5年以上で5,000円分

1. 注目すべき優待内容とその魅力

  • 選べるデジタルギフト:キャッシュレスポイントを複数から選択できるため、普段使いの決済サービスで受け取りやすい点が魅力です。
  • 銀行優遇金利(2階):岡三BANK口座保有者向けの定期預金優遇が予定されており、現金運用メリットを期待できます(開始は2027年3月期予定)。

2. 優待新設・変更・廃止の影響と投資家へのアドバイス

  • 今回の導入は新設(2階建て)。一方で従来の「岡三証券に証券総合口座を開設し100株以上預託で外国証券口座管理料無料」の制度は2026年3月末で廃止予定です。短期的な株価影響は限定的かもしれませんが、100株保有で期待していた投資家は条件変更を受けるため注意が必要です。
  • 優待金額は保有株数に対して控えめな水準のため、投資目的での有効性は保有株数・保有期間と比較して判断してください。

3. 権利確定日と取得スケジュール(投資タイミング)

  • 権利確定日:毎年3月31日
  • 優待案内発送:毎年6月に受領案内を発送(初回デジタルギフト基準日:2026/3/31)。
  • 優待を確実に受けるには、権利確定日に株主名簿に記載されていることが必要です。案内に従い申込みが必要な点に注意してください。

4. 初心者向けの投資ポイント(リスクとリターン)

  • 必要最小株数は1,000株と高め。優待額と比較して取得コストが大きくなる可能性があります。
  • 継続保有条件が細かく設定されているため、短期売買で狙うのは難しいです。長期保有を前提に内容を評価しましょう。
  • デジタルギフトは利便性が高い反面、金額自体は上限が小さいため配当や成長性も含めて総合判断を。
  • メディア総研(92420)

    優待内容の詳細:200株以上保有の株主に対し、毎年1月末日および7月末日基準で優待ポイントを進呈します。ポイントは株主限定特設ウェブサイト「メディア総研・プレミアム優待倶楽部」で、グルメ、家電、体験ギフト等5,000種類以上の商品と交換可能です。1ポイント≒1円で、他社のプレミアム優待倶楽部のポイントと合算できる共通コイン『WILLsCoin』へ交換することも可能です。初回は2026年1月末時点の名簿記載者が対象で、案内は2026年3月上旬に送付予定です。

    進呈ポイント(1権利分の例):

    • 200株~299株:3,000ポイント
    • 300株~399株:6,000ポイント
    • 400株~499株:9,000ポイント
    • 500株~599株:15,000ポイント
    • 600株以上:25,000ポイント

    1. 注目すべき優待内容とその魅力

    • 豊富な商品ラインナップ:5,000種類以上と選択肢が多く、家族の好みに合わせて使いやすい点が魅力です。
    • 年2回の付与:1月・7月の年2回付与で、ポイントを分散して受け取りやすい構成です。

    2. 優待新設・変更・廃止の影響と投資家へのアドバイス

    • 新設された優待制度のため、制度開始時の注目は大きいですが、事務負担(会員登録・交換手続)があります。インターネット登録が前提のため、ネットを使わない場合は電話申込に制約がある点に注意。
    • ポイントは繰越ルールが限定的(同一株主番号で連続2回以上かつ200株以上継続保有で最大3回)なので、長期で計画的に使う設計が必要です。

    3. 権利確定日と取得スケジュール(投資タイミング)

    • 権利確定日:毎年1月末日、毎年7月末日
    • 案内発送:初回のご案内は2026年3月上旬予定。ポイント付与は各権利確定日後に反映されます。
    • 年2回の付与を受けるには、各権利確定日に200株以上を保有していることが条件です。

    4. 初心者向けの投資ポイント(リスクとリターン)

    • 最小投資株数は200株。優待ポイントはまとまった額になるため、趣味や家族利用を想定する人には魅力的です。
    • ポイント交換商品によっては実質的な価値が変わるため、交換予定の商品価値を事前に確認しましょう。
    • 制度は新設なので初回の運用やサイトの使い勝手を見てから継続保有を判断するのも一手です。
    • アクシージア(49360)

      優待内容の詳細:本件は1回限りの特別株主優待です。対象は2026年1月31日現在で2単元以上(200株以上)保有の株主(未成年・非居住者は対象外)。対象株主の中から抽選で総額1,000万円相当のビットコイン(BTC)を贈呈します。贈呈はビットコインで、当選枠は10万円相当(20名)、3万円相当(100名)、1万円相当(500名)です。付与方法・申込手続き等は決定次第、当社ホームページで案内されます。FINX JCrypto社との業務提携により実施予定です。

      1. 注目すべき優待内容とその魅力

      • ビットコイン贈呈(抽選):暗号資産での贈呈は珍しく話題性が高い点が最大の魅力です。上位当選で10万円相当のBTCが得られる可能性があります。

      2. 優待新設・変更・廃止の影響と投資家へのアドバイス

      • 今回の優待は一度限りの特別施策。抽選のため当選確率は低くなるのが通常です。投資の主目的を優待に置くのはリスクが高く、優待目的だけで保有する判断は慎重に。
      • 暗号資産の性質上、付与後の円換算価値は価格変動を受けます。受領にあたっては本人確認や受取手続きが必要になる可能性がある点にも留意してください。

      3. 権利確定日と取得スケジュール(投資タイミング)

      • 権利確定日:2026年1月31日(今回限り)
      • 当選者の付与方法・時期は未定。今後の案内を必ず確認してください。

      4. 初心者向けの投資ポイント(リスクとリターン)

      • 抽選型の特別優待は期待値が低めで、優待狙いの長期保有を正当化する要因にはなりにくい点に注意。
      • 暗号資産受領には外部業者の口座等が必要になる可能性があるため、プライバシー・手続き面の準備が必要です。

      総括:今日の発表から投資家が押さえるべきポイント

      • 権利確定日を確認:権利を取るには権利確定日に名簿に載っている必要があります。各社とも権利日は明示されていますので取得スケジュールを確認してください。
      • 申込の有無をチェック:岡三・メディア総研は申込が必要です(案内に従う)。申込期限や手続方法を逃すと優待を受けられないため要注意です。
      • 費用対効果を考える:優待金額と必要株数・投資額を比較し、配当や成長期待も含め総合的に判断しましょう。
      • 特別優待の性質:アクシージアのような抽選・暗号資産型は話題性は高いが期待値は低い点を理解してください。

      初心者の方は、まず小さな金額で実際に手続きを経験してみること、優待だけでなく配当や業績も含めたトータルリターンで銘柄を評価することをおすすめします。株主優待は投資の楽しみの一つですが、リスク管理と費用対効果の確認が大切です。

      出典:各社の発表(2025年11月21日)に基づき作成。岡三、メディア総研、アクシージアの公表資料(2025年11月21日)を参照しました。