2026年8月17日に発表された株主優待情報から、投資家が確認しておきたい4銘柄を紹介します。今回は、優待ポイントが1.5倍に増額されるGENDA、年間1万円分のデジタルギフトを受け取れるジオコード、対象株主数によって金額が変わるカラダノートなど、内容に特徴のある制度がそろいました。
株主優待だけでなく、株価の変動、業績、配当、必要投資額も確認したうえで、無理のない投資判断につなげてください。以下は2026年8月17日時点の会社発表情報をもとにした内容です。
ティアック(68030)
音響機器が好きな人に魅力的な自社製品・サービス型の株主優待です。
優待内容と変更点
3月末時点で100株以上を保有する株主に、ティアックストアで利用できる20%割引クーポンが贈られます。有効期間内であれば5回まで利用でき、クーポンの有効期限は贈呈翌年の5月末日です。割引額の上限は記載されていないため、高額な製品を購入する場合には大きなメリットになる可能性があります。
今回の発表では追加優待も導入されました。9月末時点で5,000株以上を保有する株主を対象に、TEACおよびESOTERIC製品の試聴会へ抽選で招待します。2027年1月22日・23日に開催予定で、全10回、各回1組が対象です。株主本人に加えて同伴者3名まで参加でき、参加費は無料です。CD、SACD、アナログレコード、USBメモリ、カセットテープなどの持ち込み音源も再生できます。
投資家が確認したい点
- 通常優待の権利確定日は毎年3月末日。保有期間の条件はありません。
- 試聴会優待の権利確定日は毎年9月30日。5,000株以上が必要で、当選は抽選です。
- 通常クーポンは株主総会招集ご通知にコードと利用方法が記載され、個別申込みは不要です。
- 2026年度の試聴会は、2026年10月1日から10月30日までの申込みが必要です。
音響機器を購入する予定がある人には、100株から利用できる20%割引が分かりやすい優待です。一方、5,000株という試聴会の条件はハードルが高く、試聴会も抽選です。優待目的で大量保有するのではなく、企業や製品への関心を前提に検討したい銘柄です。権利付き最終売買日は、各年の3月末・9月末の権利確定日に合わせて証券会社で確認しましょう。
GENDA(91660)
GiGOやカラオケを利用する人に使いやすいポイント優待です。
優待内容と拡充の概要
GENDAの株主優待ポイントは年2回付与され、国内のGiGOグループ店舗でクレーンゲーム用クーポンに交換できるほか、カラオケBanBanのクーポンやGENDAグループ商品との交換にも利用できます。
- 100株~299株:1回3,000ポイント、年間6,000ポイント
- 300株~499株:1回9,000ポイント、年間18,000ポイント
- 500株以上:1回15,000ポイント、年間30,000ポイント
これは従来の2,000ポイント、6,000ポイント、10,000ポイントから1.5倍に増額されたものです。ただし、現行制度は2026年7月末基準分、2026年11月1日付与分まで。変更後制度は2027年5月1日付与分から適用されます。
取得スケジュールと注意点
権利確定日は1月末日と7月末日です。変更後の増額を受けるには、2027年1月末日の株主名簿に同一株主番号で100株以上が記載され、2026年7月末から6か月以上継続保有している必要があります。対象者には2027年4月頃にアプリのログイン情報が郵送される予定です。
ポイントは付与後6か月で失効します。GiGOで使えるのはクレーンゲームで、1日1,000ポイントの利用上限があります。また、ポイントの付与は自動でも、クーポン発行や商品の交換には専用アプリの手続きが必要です。金銭換算レートは公表されていないため、額面だけで利回りを判断しないことが大切です。ゲームセンターやカラオケを利用しない人は、優待価値を十分に引き出せない可能性があります。
ジオコード(73570)
年2回、合計1万円分のデジタルギフトが受け取れる点が注目されます。
優待内容の詳細
2月末日および8月末日を基準日として、200株以上を保有する株主に、各基準日5,000円分のデジタルギフトを贈呈します。年間では10,000円分です。交換先は複数用意されており、2026年8月末基準分からApple Gift Card、楽天ポイントギフト、Pontaポイント、WAON POINT、nanacoギフト、FamiPayギフト、JAL Payポイントの7品目が追加され、合計30品目となる予定です。
優待を受け取るには、案内書に記載されたウェブサイトで希望する交換品目を選択する必要があります。2026年2月末基準分は、5月13日に案内書を発送し、受取期間は5月14日から7月31日まででした。今後も各基準日から3か月以内を目途に案内が発送される予定です。
投資ポイント
- 必要株数は200株以上で、長期保有条件はありません。
- 権利確定日は毎年2月末日と8月末日です。
- 案内書の選択期間を過ぎると、交換できない場合があります。
- 交換対象品目は今後変更される可能性があります。
デジタルギフトは日常の買い物に使いやすく、初心者にも内容をイメージしやすい優待です。一方、100株ではなく200株が必要なので、投資金額は株価だけでなく株価×200株で確認してください。2月・8月の権利を取得する場合は、権利付き最終売買日までに購入し、権利落ち日に売却する方法もありますが、株価下落で優待額を上回る損失が出ることもあります。
カラダノート(40140)
対象株主で優待原資を分け合う、変動型のデジタルギフト優待です。
優待内容と確定額
1月31日および7月31日時点で1,000株以上を保有する株主が対象です。1基準日あたり1,500万円を優待原資とし、対象株主数で按分したデジタルギフトが年2回配布されます。2026年7月31日基準日分は、対象株主633名に対して1人当たり23,697円に確定しました。
受取先はPayPayマネーライト、QUOカードPay、Amazonギフトカード、Visa eギフト vanilla、楽天ポイントギフト、dポイント、au PAYギフトカード、WAON POINTなどが予定されています。株主の選択で、全国こども食堂支援センター・むすびえへの寄付に充当することも可能です。ただし、寄付を会社が行う仕組みのため、株主本人の寄附金控除にはなりません。
リスクと取得スケジュール
2026年7月31日基準日分の案内は、2026年10月上旬に定時株主総会招集ご通知と同封して発送予定です。受取用QRコードから手続きします。保有期間の条件はありませんが、必要株数が1,000株と大きい点には注意が必要です。
この優待は対象株主数が増えると1人当たりの金額が減少します。実際、2026年6月時点の試算では36,058円でしたが、対象株主数の変動により23,697円となりました。2027年7月期以降は、業績を踏まえて取締役会が優待原資を決定するため、今後の配布額は保証されません。高い優待利回りだけを見て投資せず、業績や株価、配当、優待制度の継続性を確認することが重要です。
権利確定日と初心者向けのまとめ
今回の4銘柄は、権利確定月が分散しています。ティアックは3月・9月、GENDAは1月末・7月末、ジオコードは2月・8月、カラダノートは1月・7月です。株主優待を取得するには、原則として権利付き最終売買日までに株式を購入する必要があります。具体的な日付は、土日祝日や市場の休場日によって変わるため、取引前に証券会社のカレンダーで確認してください。
- 使いやすさ重視:交換先が多いジオコードや、店舗利用が前提のGENDA。
- 趣味との相性重視:音響機器を購入する人はティアック。
- 高額優待に注目:カラダノート。ただし金額が変動し、1,000株が必要。
- 共通の注意点:優待の価値は株価下落や業績悪化によって簡単に失われるため、優待利回りだけで判断しない。
株主優待は投資の楽しみを広げてくれますが、優待の取得には株価変動リスクがあります。まずは自分が実際に使える優待か、必要投資額が家計に無理のない範囲かを確認し、配当や企業の成長性も含めて総合的に検討しましょう。
出典:2026年8月17日付の各社株主優待制度に関する発表資料。