今日は7社が株主優待を発表されました。3ページに分けて紹介します。この記事は1ページ目です。今回は、暗号資産やライブチケット抽選、ECサイトポイントなど、個性的な株主優待を発表した3社を取り上げます。優待の魅力だけでなく、申込条件やリスク、権利確定日も確認していきましょう。
セレス(3696)
セレスは、2026年12月末の株主名簿に記載された100株以上の株主を対象に、暗号資産を付与する株主優待を実施します。今回の制度は、2025年12月末基準の制度と同じ株数区分・優待金額で実施される予定です。
優待内容と魅力
- 100株以上300株未満:イーサリアム(ETH)2,500円相当+ジパングコイン(ZPG)2,500円相当、合計5,000円相当
- 300株以上:イーサリアム(ETH)10,000円相当+ジパングコイン(ZPG)10,000円相当、合計20,000円相当
対象となるには、セレスの連結子会社マーキュリーが運営する暗号資産販売所「CoinTrade」で、株主本人名義の口座を開設している必要があります。付与される暗号資産の数量は、2027年1月1日午前7時時点の価格を基準に算出されます。
イーサリアムは代表的な暗号資産の一つで、ジパングコインは金価格への連動を目指して設計された暗号資産です。株主優待で異なる性質の暗号資産を受け取れる点は特徴的ですが、受け取り時の円換算価額は価格変動によって変わる可能性があります。
申込方法とスケジュール
- 権利確定日:2026年12月末日
- 申込:要。2027年3月下旬開催予定の定時株主総会後に届く案内に従う
- 口座開設・申込期限:2027年9月30日
- 付与時期:2027年5月から10月までを予定
株主本人とCoinTrade口座の名義が一致しない場合は、優待を受け取れません。また、CoinTradeは18歳未満および80歳以上の方は口座を開設できないとされています。さらに、付与時にはステーキングまたはレンディングが選択された状態となり、自動的に運用が始まります。受け取り後に設定変更や解除はできますが、初心者は仕組みを確認してから申し込むとよいでしょう。
投資家へのポイント
最低100株で5,000円相当という金額は分かりやすい一方、暗号資産の価格変動リスクがあります。優待だけでなく、株価、業績、配当、暗号資産関連事業の将来性を確認して投資判断を行うことが大切です。権利付き最終日などの具体的な取得日程は、2026年12月の取引スケジュールを証券会社で確認してください。
KeyH(4712)
KeyHは、2026年6月末時点で100株以上を保有していた株主を対象に、所属または関係のあるアーティストのライブチケット抽選応募権を提供しています。今回の発表では、未確定だったSKE48の提供内容が明らかになりました。
優待内容と応募口数
- 100株~999株:1口
- 1,000株~1,999株:3口
- 2,000株~3,499株:5口
- 3,500株~4,999株:10口
- 5,000株~9,999株:20口
- 10,000株以上:40口
2026年の提供予定興行は、乃木坂46、Novelbright、SKE48です。乃木坂46の2026年8月20日~23日開催分は募集終了済みですが、Novelbrightは10月7日~8日、SKE48は「SKE48 18th Anniversary Festival 2026」の11月22日~23日開催分が予定されています。
SKE48については、愛知県のNiterra日本特殊陶業市民会館で、各日60枚、合計120枚を提供予定です。内訳は1階一般前方指定席36枚、2階着席指定24枚で、応募時に座席種別を選択できます。チケットは1名から最大2名まで申し込め、株主本人ではなく家族や友人だけで来場することも可能です。
応募方法と注意点
- 権利確定日:2026年6月30日
- 応募方法:専用サイトに株主番号と郵便番号でログイン
- SKE48応募期間:2026年9月16日18時~10月4日23時59分
- SKE48当選発表:2026年10月6日予定
応募は各興行につき1回で、応募期間中は登録情報を変更できます。締切後の変更はできません。応募時には、全来場予定者の氏名、住所、連絡先などの登録が必要です。入場時に本人確認や手荷物検査などが行われる場合もあります。
ライブチケットは魅力的な優待ですが、金額を一律に評価できるものではなく、抽選に外れる可能性もあります。また、興行の中止や変更時に当選が無効となる可能性があり、振替や補償がない場合もあります。なお、リラクゼーションサロンチケットや食事券は、今回のライブチケット抽選企画とは別制度として継続しています。
投資家へのポイント
KeyHの優待は、特定のアーティストやライブに関心がある投資家にとって魅力があります。ただし、優待取得のために必要以上の株数を購入するのは避け、株価の値動きや会社の業績、配当の有無も確認しましょう。今回の権利確定日はすでに過ぎているため、これから購入する場合は、次回の権利確定日や制度変更の有無を会社発表で確認する必要があります。
ANAP(3189)
ANAPは、2026年8月末基準分から株主優待制度を変更します。100株以上の株主が対象で、ECサイトポイントに加えて、デジタルギフトや暗号資産などの抽選企画が組み合わされた内容です。
変更後の優待内容
- 100株以上500株未満:株主優待専用ECサイトポイント3,000円相当+デジタルギフト500円分
- 500株以上1,000株未満:ECサイトポイント18,000円相当+デジタルギフト2,000円分
- 1,000株以上:ECサイトポイント40,000円相当+デジタルギフト2,000円分
ECサイトポイントは、商品購入価格の50%を上限として利用でき、発行日から6か月間有効です。デジタルギフトにはQUOカードPayなどが予定されています。ポイントとデジタルギフトだけで見ると、最低3,500円相当、1,000株以上では42,000円相当となります。
さらに、500株以上の株主を対象に、ビットコイン抽選とSLEAスキンケア商品3点セットの抽選を実施します。ビットコインは10万円相当が5名、5万円相当が10名、1万円相当が400名で、合計415名です。SLEAスキンケア商品は500名に当選する予定です。このほか、ビットコイン専用ハードウェアウォレット「Jade Plus」は20名、書籍「ビットコイン 持ってますか?」は100名に抽選で進呈されます。
制度変更の影響と申込条件
従来のエステ無料体験チケットは、2026年2月末日基準分までで終了し、2026年8月末日基準分からはSLEAスキンケア商品に変更されます。ビットコイン抽選は総額2,100万円・1,170名から、総額500万円・415名へ変更されました。一方、Jade Plusの当選人数は10名から20名に増え、デジタルギフトも追加されています。
ビットコイン抽選には、SBI VCトレードの株主本人名義の口座が必要です。新規口座開設には審査や本人確認手続きがあり、申込・受領期限までに手続きが完了しないと権利放棄となる場合があります。暗号資産の価格変動や税務上の取り扱いにも注意が必要です。
権利確定日と投資家へのポイント
- 権利確定月:毎年2月・8月
- 今回の基準日:2026年8月末日
- 優待贈呈:各基準日から3か月以内を目途
- 保有期間条件:特になし
今回の変更は、株主の中長期保有を促し、投資魅力を高めることを目的としています。ただし、ECサイトポイントは利用期限が6か月で、購入価格の50%までしか使えません。優待利回りを計算する際は、ポイントを実際に利用できるかを考慮しましょう。
また、抽選優待は当選を前提に投資判断するものではありません。ANAPへの投資を検討する際は、優待内容に加えて株価、業績、財務状況、配当政策を確認し、株主優待の変更リスクも織り込むことが重要です。
初心者向けまとめ:優待だけでなく条件とリスクを確認
今回紹介した3社は、暗号資産、ライブチケット、ECサイトポイントと、一般的な商品券とは異なる株主優待です。取得前には、次の点を確認しておきましょう。
- 権利確定日と、株主名簿に記載されるための権利付き最終日を証券会社で確認する
- 専用口座の開設やオンライン申込など、優待取得に必要な手続きを確認する
- 暗号資産は価格変動が大きく、抽選優待は当選しない可能性がある
- 株主優待の価値だけでなく、株価、業績、配当、手数料も含めて投資判断する
本記事の情報は、各社が2026年8月24日に発表した株主優待関連情報を基に整理しています。優待内容や申込期限は変更される可能性があるため、投資や申込の前に各社の最新開示資料を確認してください。