今日は8社が発表されました。3ページに分けて紹介します。こちらは1ページ目です。本ページでは、2026年8月25日に発表された3社の株主優待について、優待内容、変更点、権利確定日、投資初心者が確認したいポイントを分かりやすく紹介します。
今回の掲載銘柄は、長期保有で電子マネー等がもらえる東京海上ホールディングス、株主優待制度を再開するTAKARA&COMPANY、オリジナルカレンダーを新設する笹徳印刷です。優待だけでなく、株価変動や配当、企業業績も確認したうえで投資を検討しましょう。
東京海上ホールディングス(8766)
優待内容と魅力
東京海上ホールディングスは、2027年3月31日を初回基準日とする株主優待制度を開始します。対象は100株以上を3年以上継続保有する株主です。
- 初回の長期保有優待:7,500円相当の電子マネー等
- 初回優待の翌年以降:100株以上を継続保有した場合、毎年2,500円相当の電子マネー等
- 電子マネー等は複数種類から選択する形式を予定
選択できる電子マネーの種類、利用条件、申し込み方法、贈呈時期などは、今後決定次第公表されます。3年未満の保有株主には、通常の株主優待はありません。そのため、短期保有で優待を受け取りたい投資家向けではなく、長期投資を前提とした制度です。
制度変更の影響と投資家へのアドバイス
今回の発表は、東京海上ホールディングスによる株主優待制度の新設にあたります。特に、初回に7,500円相当が贈呈される点は注目されます。ただし、優待を受け取るには、同一株主番号で長期間保有する必要があります。
3年以上継続保有しているかどうかは、毎年3月31日および9月30日時点の株主名簿をもとに判定されます。100株以上を保有する株主として、同一株主番号で連続7回以上記載または記録されることが条件です。全株売却などで株主番号の連続性が途切れると、それまでの保有期間が通算されない点に注意しましょう。
また、2026年10月1日に1株を15株に分割する予定です。株式分割後の保有株数や優待判定については、発表資料の最新内容を必ず確認してください。株式分割によって保有株数が増えても、投資金額や株価の水準が自動的に有利になるわけではありません。
権利確定日と取得スケジュール
- 権利確定日:毎年3月31日
- 初回基準日:2027年3月31日
- 保有期間判定:毎年3月31日・9月30日の株主名簿を確認
株主優待を受け取るには、権利確定日に株主名簿へ記載される必要があります。実際の権利付き最終売買日は、証券会社の案内や取引所の営業日を確認してください。東京海上は3年以上の継続保有が条件なので、権利付き最終売買日だけを意識するのではなく、株主番号を維持しながら保有できるかを考えることが重要です。
初心者向けの投資ポイント
魅力は、長期保有によって電子マネー等を受け取れることです。一方で、3年未満では優待がなく、株価下落による損失が優待価値を上回る可能性もあります。優待利回りだけで判断せず、配当、業績、株価水準、保有期間中の資金拘束を確認しましょう。
TAKARA&COMPANY(7921)
優待内容と魅力
TAKARA&COMPANYは、2023年5月期をもって廃止していた株主優待制度を再開し、「TAKARA&COMPANYプレミアム優待倶楽部」を新設します。初回基準日は2026年11月末日です。
- 対象:100株以上を保有し、2年以上継続保有する株主
- 優待内容:一律3,000ポイント
- ポイント価値:1ポイントがおおむね1円相当
- 交換対象:こだわりグルメ、雑貨、電子マネーなど
- 共有株主優待コイン「WILLsCoin」への交換も可能
商品を選択できるため、食品や日用品など、投資家の好みに合わせて使いやすい制度です。WILLsCoinを通じて、宿泊チケット、高級ワイン、ふるさと納税などに利用できる場合もありますが、交換先や利用条件は優待倶楽部の案内を確認してください。
制度再開の影響と投資家へのアドバイス
今回の発表は、廃止されていた株主優待の再開です。ただし、以前の制度がそのまま復活するわけではなく、100株以上かつ2年以上の継続保有が必要です。毎年5月末日および11月末日の株主名簿に、同一株主番号で連続5回以上記録または記載されることが条件です。
継続保有期間は2024年11月末日名簿まで遡って算出されます。そのため、条件を満たす株主は初回基準日から優待対象となる可能性があります。一方、全株売却、貸株サービスの利用、名義変更、相続などで株主番号が変わると、継続保有期間が途切れ、ポイントが失効する場合があります。
ポイントは、一定の条件を満たせば最大2回分をまとめて交換できます。ただし、繰り越しには同一株主番号での継続記録と100株以上の保有が必要です。貸株を利用している人は、株主名簿への記載に影響しないか、事前に証券会社へ確認しましょう。
権利確定日と取得スケジュール
- 権利確定日:毎年11月末日
- 初回基準日:2026年11月末日
- 制度案内:2027年1月上旬予定
- 特設ウェブサイト:2027年1月中の開設予定
対象株主には、中間配当金計算書に制度案内が同封される予定です。案内を受け取った後、特設ウェブサイトへ登録して優待品を申し込みます。インターネット登録が難しい場合は電話申し込みも可能ですが、選択できる商品が一部に限られる予定です。
初心者向けの投資ポイント
3,000ポイントを商品や電子マネーに交換できる点は分かりやすいメリットです。ただし、優待を受け取るまで2年以上必要で、ポイント取得後も申し込み手続きが必要です。制度再開だけを理由に急いで購入せず、配当や業績、株価の割高・割安も確認しましょう。
笹徳印刷(3958)
優待内容と魅力
笹徳印刷は、株主優待制度を新設し、毎年6月30日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上の株主へ、当社オリジナルカレンダー1部を贈呈します。
- 優待品:オリジナルカレンダー1部
- 2027年版:星座をモチーフにしたデザイン
- 仕様:壁掛け・卓上の両方で使用可能
- 特徴:蓄光インクによる発光ギミック、金属を使わず全て紙で製造
- 発送時期:毎年11月末頃の予定
自社の印刷技術や製品の特徴を感じられる、企業関連性の高い株主優待です。優待の金銭的価値は公表されておらず、長期保有による追加優待もありません。
制度新設の影響と投資家へのアドバイス
今回の発表は株主優待制度の新設です。保有期間の指定がなく、100株以上で対象となる点は、長期保有条件のある銘柄と比べて分かりやすいでしょう。ただし、優待を受け取るには申込専用ウェブサイトからの申し込みが必要です。申込期限や期限を過ぎた場合の取り扱いは、送付される株主総会招集ご通知で確認してください。
権利確定日と取得スケジュール
- 権利確定日:毎年6月30日
- 初回対象:2026年6月30日現在の株主名簿に記載・記録された株主
- 発送時期:毎年11月末頃予定
- 申込方法:案内に記載された専用ウェブサイトから申し込み
今後取得を目指す場合は、6月末の権利確定日に向けた権利付き最終売買日を確認して購入します。具体的な日付は市場営業日によって変わるため、証券会社のカレンダーを利用してください。
初心者向けの投資ポイント
カレンダーは実用品ですが、金銭的価値が明記されていないため、優待利回りを正確に計算することはできません。株主優待を目的に投資する場合でも、優待品の価値だけでなく、株価変動リスク、配当、会社の業績や財務状況を総合的に確認しましょう。
3銘柄の比較とまとめ
- 東京海上ホールディングス:3年以上の継続保有で初回7,500円相当、翌年以降2,500円相当の電子マネー等
- TAKARA&COMPANY:2年以上の継続保有で3,000ポイント。グルメや雑貨、電子マネーなどから選択
- 笹徳印刷:100株以上でオリジナルカレンダー。保有期間の指定はなし
長期保有を重視するなら東京海上ホールディングスやTAKARA&COMPANY、すぐに権利を狙える分かりやすさを重視するなら笹徳印刷が候補になります。ただし、優待制度は今後変更される可能性があり、株式分割や株主番号の扱いなどにも注意が必要です。
出典:各社が2026年8月25日に公表した株主優待制度に関する発表内容。電子マネーの種類、申し込み方法、優待品の詳細など未決定の事項は、今後の会社発表をご確認ください。