今日は5社が株主優待を発表しました。2ページに分けて紹介します。この記事は1ページ目です。今回は、六甲バター、都築電気、enishの3社を取り上げます。QUOカードや自社製品、カタログギフト、暗号資産の抽選など、内容が大きく異なるため、優待の魅力だけでなく、保有条件や申し込み方法もしっかり確認しましょう。
六甲バター(2266)
六甲バターは、2026年12月31日を基準日とする株主優待制度から内容を変更します。従来は1,000株以上の株主に自社製品3,000円相当を贈呈していましたが、変更後は100株以上の株主も対象となり、QUOカードが追加されます。
優待内容と魅力
- 100株以上1,000株未満:QUOカード1,000円分
- 1,000株以上:QUOカード1,000円分と、六甲バターの自社製品3,000円相当
100株から対象になる点は、これまでより少ない株数で株主優待を検討できるようになったポイントです。QUOカードはコンビニエンスストアなどで利用しやすく、自社製品はチーズなど、六甲バターの商品を楽しめる内容とされています。
ただし、QUOカードの受け取りには1年以上の継続保有が必要です。6月30日および12月31日時点の株主名簿に、同一の株主番号で3回以上連続して100株以上の保有記録が必要となります。一方、自社製品については継続保有期間の制限がなく、1,000株以上であれば対象です。
制度変更の影響と投資のポイント
今回の変更は、1,000株未満の株主にとっては新たにQUOカードを受け取れる可能性が生まれる一方、短期保有では優待を取得できない点に注意が必要です。1,000株以上の場合は、従来の自社製品に加えてQUOカードが付くため、最大4,000円相当となります。
- QUOカードは1年以上の継続保有が必要
- 自社製品は1,000株以上のみが対象
- 相続、貸株サービス、証券会社の変更などで株主番号が変わると、保有期間が引き継がれない場合がある
- 配当方針も2026年12月期から変更され、1株当たり20円を下限とし、配当性向40%以上を目標としている
優待だけでなく、株価や業績、配当利回りも確認しましょう。2026年12月期の期末配当予想は1株30.50円とされていますが、予想であり、将来の配当を保証するものではありません。
権利確定日と取得スケジュール
権利確定日は12月31日です。2026年12月31日基準の変更後制度から適用されます。QUOカードは翌年3月開催予定の定時株主総会終了後、配当金計算書に同封して発送予定です。自社製品は翌年2月に発送予定とされています。申し込みは不要です。
ただし、12月末の権利付き最終売買日は、証券取引所の営業日カレンダーを確認する必要があります。権利確定日に株を買えばよいわけではなく、一般的には権利付き最終売買日までに購入する必要があります。
都築電気(8157)
都築電気は、毎年9月30日時点で100株以上を保有する株主を対象に、オリジナルカタログから優待品または寄付を選べる株主優待を実施しています。食品、スイーツ、飲料・加工品、日用品などに加え、QUOカードも選択肢に含まれます。
優待内容と魅力
- 100株以上300株未満:継続保有3年未満は1,000円相当、3年以上は2,000円相当
- 300株以上1,000株未満:継続保有3年未満は2,000円相当、3年以上は4,000円相当
- 1,000株以上:継続保有3年未満は3,000円相当、3年以上は6,000円相当
各価格帯では、カタログ掲載品、QUOカード、または日本赤十字社への寄付から1点を選択できます。自分で欲しい商品を選べるため、食品や日用品を受け取りたい人だけでなく、金券を重視する人や社会貢献を選びたい人にも適しています。
3年以上の継続保有で優待額が増える点も魅力です。2026年9月30日基準で3年以上とみなされるには、2023年9月末から2026年9月末までの四半期末ごとに、同一の株主番号で基準株式数以上を保有していることが必要です。
投資家へのアドバイス
都築電気の優待は、株数を増やすほど、また長く保有するほど優待価値が上がる設計です。ただし、株数を増やせば投資金額も大きくなり、株価下落時の損失も拡大します。優待利回りだけで判断せず、必要な投資金額と配当を含めた総合的な利回りを確認しましょう。
- カタログ到着後に優待品または寄付の申し込みが必要
- 申込期限や方法は送付される案内で確認する
- 四半期末ごとの株主名簿への記載が、長期保有判定の条件
- 複数の条件に該当する場合は、原則として金額が高い方が適用される
権利確定日は9月30日で、優待品の発送は12月頃の予定です。9月末の権利を取る場合は、権利付き最終売買日までの購入が必要です。カタログ掲載品や発送時期は変更される可能性もあるため、最新の会社発表を確認してください。
enish(3667)
enishは、2026年12月31日時点で普通株式を500株以上保有する株主を対象に、ビットコイン(BTC)またはソラナ(SOL)が当たる抽選型の株主優待を実施します。2026年7月21日に導入が発表された制度について、今回、参加方法や当選枠などの詳細が決定しました。
優待内容と当選枠
- 10万円相当:BTC・SOL各10名、合計20名
- 5万円相当:BTC・SOL各30名、合計60名
- 1万円相当:BTC・SOL各250名、合計500名
- 当選者合計:580名
優待価値は1万円相当から10万円相当ですが、抽選制のため、対象条件を満たしても必ず受け取れるわけではありません。暗号資産の進呈数量は、2027年5月15日午前6時59分時点のSBI VCトレード販売所における販売価格に基づいて決定されます。
申し込み方法と注意点
対象株主には2027年3月上旬頃に案内が発送される予定です。案内を確認し、2027年3月1日正午から4月30日午後11時59分までに専用サイトからエントリーします。さらに、2027年4月30日午後11時59分までに、SBI VCトレードのVCTRADEサービス口座を開設して維持している必要があります。当選者への暗号資産の進呈は、2027年5月末頃の予定です。
- 権利確定日は12月31日、必要株数は500株以上
- 優待の取得には口座開設と専用サイトでのエントリーが必要
- 口座開設には審査があり、未成年者と日本非居住者は口座を開設できない
- BTCやSOLは価格変動が大きく、付与後の価値が変動する
この優待は、一般的な商品券や自社製品とは異なり、抽選と暗号資産の価格変動という2つの不確実性があります。投資初心者は、優待価値を確定的な収益と考えず、必要な500株の投資金額や株価変動リスクを十分に確認しましょう。優待目的で無理に購入せず、会社の業績や財務状況、配当の有無なども含めて判断することが大切です。
初心者向け:株主優待を取得するときの確認事項
今回の3社は、長期保有条件、申し込みの必要性、抽選制など、取得条件がそれぞれ異なります。株主優待投資では、次の点を事前に確認しておくと失敗を減らせます。
- 権利確定日:何月何日時点で株主名簿に載る必要があるか
- 権利付き最終売買日:実際にいつまでに買えばよいか
- 継続保有条件:同一株主番号や四半期末の保有記録が必要か
- 申し込み:カタログ選択や暗号資産抽選のエントリーが必要か
- リスク:株価下落、業績悪化、優待制度変更の可能性があるか
株主優待は魅力的な投資材料ですが、優待を受け取るために株式を保有し続けることで、株価下落による損失が優待価値を上回ることもあります。配当と優待を合わせた総合利回り、企業の成長性、必要な投資資金を確認し、余裕資金で検討しましょう。
出典:2026年8月31日に発表された各社の株主優待関連情報。優待内容、権利確定日、発送時期などは変更される場合があるため、最終的な判断時には各社の最新開示資料および証券会社の情報をご確認ください。