今日は11社が株主優待を発表されました。読みやすさのため、4ページに分けて紹介します。この記事は3ページ目です。今回は、外食サービスの電子チケット、靴・バッグを選べる優待、紀文食品の商品詰合せなどを取り上げます。
以下は、2026年9月14日付で発表された株主優待情報をもとにした内容です。株式投資では、優待の魅力だけでなく、必要な投資金額、継続保有条件、権利確定日、業績や株価の変動もあわせて確認しましょう。
NATTYHD(76740)
「肉汁餃子のダンダダン」などの対象店舗で利用できる電子チケットが中心の株主優待です。権利月は1月・7月で、最小投資株数は100株。長期保有条件は設定されていません。
優待内容と魅力
現在の制度では、100株以上の株主に、1月末日および7月末日を基準日として、株主優待電子チケット10,000円分が贈呈されます。
今回の発表では、2027年1月末日権利から保有株式数に応じて制度が拡充されます。電子チケットに加えて、株主限定ドリンクチケットも付与される点が注目です。
- 100株以上199株以下:電子チケット10,000円分+ドリンクチケット1枚
- 200株以上299株以下:電子チケット20,000円分+ドリンクチケット3枚
- 300株以上:電子チケット30,000円分+ドリンクチケット5枚
ドリンクチケットは、対象店舗での飲食時に1名につきドリンク1杯、最大4名まで利用できます。ただし、1回の来店につき1枚限りです。対象店舗や利用条件はチケットの案内で確認する必要があります。
変更の影響と投資家への注意点
100株保有でも電子チケット10,000円分は維持され、さらにドリンクチケットが加わるため、対象店舗を利用する株主にとっては実用性が高まりそうです。一方、200株・300株と買い増すことで電子チケット額は増えますが、必要な投資資金も増加します。優待利回りだけを見て買い増すのではなく、株価下落リスクや店舗の利用頻度も考えることが大切です。
また、2026年7月31日基準日については、創業15周年記念として100株以上の株主に限定ドリンクチケット1枚が贈呈されます。記念優待の使用期間は2026年11月1日から2027年4月30日までです。
権利確定日と取得スケジュール
- 通常の権利確定日:毎年1月末日・7月末日
- 制度拡充の適用:2027年1月末日権利から
- 長期保有条件:なし
権利を取得するには、各基準日に株主名簿へ記載・記録される必要があります。実際の買付期限は市場カレンダーや証券会社の案内で確認してください。電子チケットの利用条件や有効期限は、案内到着後に必ず確認しましょう。
ダブルエー(76830)
靴やバッグを選べる自社製品の株主優待です。権利月は1月・7月、最小投資株数は100株。ORiental TRafficや卑弥呼、NICALなどのブランドを利用する人には、商品選択の楽しみがある優待といえます。
優待内容と魅力
2027年1月31日基準日分までは現行制度が適用されます。
- 100株以上600株未満:ORiental TRaffic ONLINE STOREで利用できる、靴・バッグ・シューケア商品など好きな商品1点の無料券。洋服は対象外
- 600株以上:卑弥呼公式サイト・オンラインショップで使える靴1足の無料券1枚と、ORiental TRaffic ONLINE STOREの商品1点無料券1枚。合計2枚
卑弥呼・NICALの対象商品は、現行制度では定価税込4万円以内です。また、2026年10月1日からは対象品目が順次拡充され、100株以上1,000株未満では本革紳士靴ブランド「WA!KARU(ワカル)」が対象商品に加わる予定です。価格は税込12,800円から14,800円とされています。
1,000株以上の区分では、卑弥呼ブランドの「瞬間フィット紳士靴」やバッグが追加対象となる予定で、対象商品の上限は定価税込5万円以内に変更されます。追加時期や対象品目の詳細は、公式オンラインストアで案内されます。
制度変更の影響と投資家へのアドバイス
2027年7月31日基準日から、株数区分と継続保有条件が大きく変わります。
- 100株以上1,000株未満:6か月以上継続保有で、ORiental TRaffic ONLINE STOREの商品1点無料券1枚
- 1,000株以上:6か月以上継続保有で、卑弥呼・NICALの商品1点無料券とORiental TRaffic ONLINE STOREの商品1点無料券。合計2枚
従来の「100株以上600株未満/600株以上」から区分が変更され、600株以上1,000株未満では、変更後に卑弥呼の無料券を受け取るためには1,000株以上が必要になります。これは該当する株主にとって実質的な条件変更です。
継続保有の判定では、各基準日とその6か月前の基準日に、同じ株主番号で連続して株主名簿に記載・記録される必要があります。初回となる2027年7月31日基準日分では、2027年1月末日と2027年7月末日の両方で同一株主番号が必要です。優待目的で新規購入する場合は、2027年1月末日までの保有開始時期を意識する必要があります。
権利確定日と初心者向けポイント
権利確定日は毎年1月末日・7月末日です。現行制度は2027年1月31日基準日分まで、変更後制度は2027年7月31日基準日分から適用されます。無料券の価値は商品によって異なり、最大5万円以内の商品を選べる場合がありますが、欲しい商品が対象か、オンラインストアの利用条件を確認しましょう。
優待券を使わない人にとってはメリットが小さく、株価下落によって優待価値を上回る損失が出る可能性もあります。ブランドや商品を実際に利用する投資家向けの優待です。
紀文食品(29330)
ちくわ、かまぼこ、練り製品などで知られる紀文食品から、商品詰合せやおせち詰合せが届く株主優待です。権利月は9月で、最小投資株数は300株です。
優待内容と2026年度の変更点
2026年9月30日を基準日として、300株以上の株主に当社商品詰合せが贈呈されます。商品には新製品や、長期保存が可能な「おでん缶」などが盛り込まれる予定です。
- 300株以上1,000株未満:当社商品詰合せ、約3,500円相当。2026年11月中旬から下旬に贈呈
- 1,000株以上:当社商品詰合せまたは当社おせち詰合せのいずれか1品、約7,000円相当
- 商品詰合せを選択した場合は2026年12月中旬、おせち詰合せは12月下旬に贈呈
2025年度までは、1,000株以上で約6,000円相当の商品詰合せと約6,000円相当のおせち詰合せの両方が贈呈されていました。2026年度からは、それぞれ約7,000円相当に拡充される一方、2品のうちいずれか1品を選ぶ方式へ変更されます。
変更の影響と投資家への注意点
300株以上1,000株未満の内容は約3,500円相当で、食品を日常的に消費する家庭では使いやすい優待です。1,000株以上では選択肢ができ、おせちを選べる点も特徴です。ただし、2025年度のように2品を両方受け取れる制度ではなくなるため、1,000株以上の株主にとっては、受け取れる品数という面では変更の影響があります。
1,000株以上の選択方法や申込期限は、今回の情報では明確に示されていません。対象者は案内が届いたら、選択期限を確認し、期限内に手続きを行う必要があるか確認してください。300株以上1,000株未満は通常、自動送付とみられますが、正式な案内に従いましょう。
権利確定日と初心者向けポイント
権利確定日は2026年9月30日です。取得を目指す場合は、株主名簿に記載・記録されるための買付期限を証券会社で確認してください。長期保有条件はなく、300株以上を基準日に保有していることが条件です。
紀文食品の優待は食品を受け取れるため、優待内容を具体的にイメージしやすい一方、最低投資株数が300株である点に注意が必要です。優待利回りを計算するときは、株価に300株を掛けた投資金額で考えましょう。食品の内容や相当額が変更される可能性もあるため、優待だけでなく業績、配当、株価水準も確認することが重要です。
3社の株主優待を比較するポイント
- NATTYHD:外食を利用する人向け。2027年1月末日権利から電子チケットとドリンクチケットが拡充
- ダブルエー:靴やバッグを選びたい人向け。2027年7月末日から6か月以上の継続保有が必要
- 紀文食品:食品やおせちを受け取りたい人向け。300株以上が必要で、1,000株以上は商品を選択
株主優待を目的に投資する場合でも、権利落ちによる株価変動、優待制度の変更、商品の利用条件、配当方針などを確認しましょう。特にダブルエーのように継続保有条件が追加される銘柄では、権利日直前の購入では将来の優待を受け取れない場合があります。
出典:各社が2026年9月14日付で発表した株主優待制度および2026年度の株主優待内容に関する情報。