2026年10月28日に公表された株主優待情報をまとめます。今回は、ギフトカードの長期保有優遇、1万円分のデジタルギフト、選択制の自社商品、オリジナルグッズ作成クーポンなど、内容の異なる4銘柄が対象です。
株主優待は魅力的ですが、優待だけで投資判断をするのは禁物です。株価の変動、業績、配当、必要投資金額、継続保有条件を確認したうえで検討しましょう。
出典:各社が2026年10月28日に公表した株主優待関連資料
カーリット(42750)
優待内容と魅力
カーリットは、毎年3月末日を基準日に、ジェフグルメカードを贈呈しています。ジェフグルメカードは、全国の加盟飲食店で利用できる商品券です。
- 100~199株:3年未満は500円分、3年以上は1,500円分
- 200~999株:3年未満は1,000円分、3年以上は2,500円分
- 1,000株以上:3年未満は1,500円分、3年以上は3,000円分
2027年3月末日を基準日とする優待から、保有期間が「3年未満」「3年以上5年未満」「5年以上10年未満」「10年以上」の4区分に細分化されます。変更後は、100~199株で500円分から2,500円分、1,000株以上で1,500円分から4,000円分となります。
変更の影響と投資ポイント
今回の変更は、長期保有株主への優遇拡充です。特に5年以上、10年以上保有する株主は、従来より優待額が増える可能性があります。一方、継続保有の判定方法や、現行制度から変更後制度への移行方法は会社案内で確認が必要です。
権利確定日は3月末日です。2027年3月末日基準分から新制度となるため、長期保有を考える場合は、株主名簿上の保有継続条件を確認しておきましょう。なお、2026年3月末日基準分から、優待品はUCギフトカードからジェフグルメカードへ変更されています。
リベロ(92450)
優待内容と魅力
リベロは、毎年12月末日を基準日に、200株以上の株主へ10,000円分の優待を贈呈しています。2026年12月末日基準分まではQUOカードですが、同基準分からはデジタルギフト®へ変更されます。
デジタルギフトでは、Amazonギフトカード、Google Playギフトコード、PayPayマネーライト、楽天ポイントギフト、QUOカードPay、dポイント、au PAYギフトカードなどから選択できる予定です。普段利用しているサービスを選びやすい点が魅力です。
変更の影響と注意点
優待額は10,000円分で変わりませんが、紙のQUOカードからデジタルギフトへ変わるため、利便性は人によって評価が分かれます。受け取りにはWEB上での手続きが必要で、選択期限を過ぎると優待の権利が失効します。
- 権利確定日:12月末日
- 対象株数:200株以上
- 案内発送:2026年12月末日基準分は、基準日後3か月以内を目処
- 申込:案内に従い、WEBで受取先を選択
高額な優待ですが、100株ではなく200株以上が必要です。必要投資金額は株価によって変わるため、優待利回りを計算する際は200株分の投資額で考えましょう。優待の権利を取るには、12月末日の株主名簿に記載される必要があります。具体的な買付期限は証券会社の権利付き最終日カレンダーで確認してください。
アステナHD(80950)
優待内容と魅力
アステナHDは、毎年11月末日を基準日に、自社商品、その他商品、寄付のいずれか1点を選べる優待を実施しています。対象は500株以上で、保有株数と継続保有年数により内容が変わります。
- 500株:1年以上3年未満は自社商品3,000円相当、その他商品・寄付は1,000円相当。3年以上は自社商品5,000円相当、その他商品・寄付2,000円相当
- 1,000株:1年以上3年未満は自社商品5,000円相当、その他商品・寄付2,000円相当。3年以上は自社商品10,000円相当、その他商品・寄付3,000円相当
- 3,000株:1年以上3年未満は自社商品10,000円相当、その他商品・寄付3,000円相当。3年以上は自社商品15,000円相当、その他商品・寄付5,000円相当
判定方法の変更と投資ポイント
優待内容や株数区分そのものは変わりません。変更されるのは、継続保有株式数の判定方法です。2027年11月末日基準分からは、毎年5月末日と11月末日の両方で株数を確認します。500株、1,000株、3,000株の区分は、両日時点のうち少ない方の株数が適用されます。
たとえば1,000株を保有していても、5月末日または11月末日に500株へ減らしていた場合、1,000株区分ではなく500株区分になる可能性があります。いずれかの確認時点で500株未満になると、優待対象外です。
継続保有年数は、5月末日と11月末日の株主名簿に同一株主番号で連続して記載された回数で判定され、3回以上で1年以上、7回以上で3年以上です。制度変更前からの保有期間は通算されます。株数を途中で売却する予定がある人は、優待区分への影響を十分確認しましょう。
イメージマジック(77930)
優待内容と魅力
イメージマジックは、ECサイト「オリジナルプリント.jp」で利用できるクーポンを贈呈します。オリジナルグッズを作りたい人に向いた、自社サービス型の株主優待です。
- 100株以上1,000株未満:1年未満は3,000円分相当、1年以上は6,000円分相当のクーポン
- 1,000株以上:1年未満は6,000円分相当、1年以上は12,000円分相当のクーポン
- 1,000株以上には、クーポンに加えて毎年の注目商品優待1点
2026年12月末日権利確定分の注目商品は、ペットの写真をもとに製作するフォトAIペットフィギュアです。通常販売価格は6,380円(税込)で、犬、猫、小動物、爬虫類、鳥類などが対象です。写真を3枚程度アップロードして申し込みます。
申込期限と注意点
権利確定日は2026年12月31日です。優待案内は2027年3月発送予定の定時株主総会招集ご通知に同封され、フォトAIペットフィギュアの申込期限は2027年9月30日です。申込確定後、最短1か月程度で出荷予定ですが、写真の内容によって形状や色味が調整される場合があります。
1年以上保有の判定は、12月末日と6月末日の株主名簿に同一株主番号で連続3回以上記載されることが条件です。なお、注目商品は毎年変更予定で、2026年12月末日分のフィギュアが今後も同じ内容になるとは限りません。写真の権利関係、有料オプション、日本国内のみの発送といった条件にも注意が必要です。
初心者が確認したい株主優待投資のポイント
今回の4銘柄は、優待の受け取り方と保有条件がそれぞれ異なります。特に確認したいのは次の点です。
- 必要株数:カーリットとイメージマジックは100株から、リベロは200株から、アステナHDは500株からです。
- 権利確定日:カーリットは3月末、アステナHDは11月末、リベロとイメージマジックは12月末です。
- 長期保有条件:株主番号が変わると保有期間がリセットされる可能性があるため、売買を繰り返す人は注意が必要です。
- 優待利回り:優待額を株価と必要株数から計算し、配当利回りや業績も合わせて確認しましょう。
- 制度変更:今回のように、優待額が同じでも商品や判定方法が変わる場合があります。権利確定前に会社の最新資料を確認することが大切です。
株主優待は日々の生活をお得にしてくれる一方、株価下落によって優待価値を上回る損失が出ることもあります。優待品を実際に使うか、長期的に保有できる事業内容か、そして配当を含めた総合的な投資リターンを確認して、無理のない範囲で検討してください。