今日は10社が発表されました。4ページに分けて紹介します。この記事は2ページ目です。今回は、2026年9月15日に公表された株主優待情報から、ブロードマインド、ニチリョク、ファーストコーポの3社を取り上げます。株主優待の内容だけでなく、制度変更の影響、権利確定日、投資初心者が確認したいリスクとリターンも整理します。
ブロードマインド(73430)
ブロードマインドは、株主優待制度「ブロードマインド・プレミアム優待倶楽部」を変更します。基準日が従来の3月末日から毎年1月末日に変更され、2027年1月末日基準分から変更後の制度が適用されます。
優待内容と魅力
400株以上の株主に、保有株式数に応じて4,000ポイントから50,000ポイントの優待ポイントを進呈します。ポイントは交換商品に利用でき、Amazonギフトカードも交換対象に追加されました。
- 400~599株:4,000ポイント
- 600~799株:6,000ポイント
- 800~999株:15,000ポイント
- 1,000~1,499株:20,000ポイント
- 1,500~1,999株:35,000ポイント
- 2,000~2,999株:40,000ポイント
- 3,000株以上:50,000ポイント
商品を自分で選べる選択制優待である点は魅力です。一方、ポイントの金銭換算レートは公表情報に明記されていないため、現金同等の価値として単純に計算するのは避けたほうがよいでしょう。
制度変更の影響と注意点
今回の変更では、保有株式数の区分が細分化され、800~1,999株の従来区分は見直されます。また、変更後はポイントの繰越制度が廃止されます。変更前の2026年3月末基準で付与されたポイントは、2027年6月30日までに利用しないと失効し、繰り越せません。
優待ポイントを商品やAmazonギフトカードに交換するには、ブロードマインド・プレミアム優待倶楽部での申し込みが必要です。長期保有による追加優待は設定されていません。ポイントの利用方法や期限を確認し、使い切れるかを考えてから投資することが大切です。
権利確定日と投資のポイント
- 権利確定日:毎年1月末日(変更前は3月末日)
- 最低保有株数:400株
- 長期保有条件:変更後の通常優待には明記なし
1月末日に株主名簿へ記載される必要があります。実際の権利付き最終売買日は、証券取引所の営業日カレンダーに基づき、通常は権利確定日の2営業日前です。1月は年末年始などで営業日が変則的になるため、購入時には証券会社の表示を確認しましょう。優待だけでなく、2027年3月期の年間配当予想70円も公表されていますが、配当と株主優待は別の制度です。
ニチリョク(75780)
ニチリョクは、抽選式の株主優待に加え、霊園、納骨堂、葬儀、仏壇など自社関連サービスの割引・利用優待を提供しています。2026年9月下旬の抽選から制度拡充後の内容が適用されます。
優待内容と魅力
毎年3月末日と9月末日の株主名簿に記載された100株以上の株主のうち、抽選に応募した人が対象です。各回20名に50万円相当の商品券が贈呈されます。商品券は、同社が施工する一般墓、対象納骨堂、葬儀、終活関連商品、同社が販売する仏壇などに利用できます。利用期限は抽選日から15年以内です。
抽選参加口数は保有株数によって増え、100株では1口、101~200株では2口、201~300株では3口、301~400株では4口、401~500株では5口、501~900株では6口、901株以上では9口です。口数が多いほど当選確率は高まりますが、当選を保証するものではありません。
- 霊園購入:墓石・工事代金合計額から10%割引(一部霊園を除く)
- 納骨堂購入:販売価格から3万円分の優待
- 仏壇購入:購入金額から10%割引
- 葬儀施行:首都圏・名古屋地域でさくら倶楽部会員価格
- ラステル:ご安置料金1泊分無料(税別12,000円相当)
制度変更の影響と注意点
今回の拡充では、終活関連商品の対象が従来のパック商品から、身元保証契約、死後事務委任契約、安心パックへ広がりました。対象納骨堂も変更されています。ただし、抽選優待は応募しなければ対象にならず、当選者も各回20名に限られます。抽選時期は、3月末日基準分が8月下旬、9月末日基準分が12月下旬の予定です。
商品券の利用先は一般的な金券とは異なり、同社の指定サービスに限定されます。自分や家族が対象サービスを利用する予定がなければ、50万円相当という表示だけで投資判断をしないよう注意が必要です。
権利確定日と投資のポイント
- 権利確定日:毎年3月末日、9月末日
- 最低保有株数:100株
- 申し込み:抽選優待は応募が必要
- 長期保有条件:なし
3月末日または9月末日の権利を取るには、通常、各基準日の2営業日前にあたる権利付き最終売買日までに購入します。応募方法や応募期間の詳細は公表資料で確認できないため、権利取得後は会社からの案内を必ず確認してください。抽選という不確実性があるため、確実な優待価値を重視する投資家には向き不向きがあります。
ファーストコーポ(14300)
ファーストコーポは、株主優待を拡充し、最低保有株数を従来の500株から100株へ引き下げます。変更後の制度は2026年11月末日基準分から適用されます。
優待内容と魅力
2026年11月末日基準分から、100株以上500株未満を保有する株主は、継続保有期間が1年未満でもQUOカード1,000円分を受け取れるようになります。500株以上の区分は従来どおり、継続保有期間と株式数に応じてQUOカードが贈呈されます。
- 100株以上500株未満:継続保有1年未満でQUOカード1,000円分
- 500株以上1,000株未満:1年以上3年未満で2,000円分、3年以上で3,000円分
- 1,000株以上5,000株未満:1年以上3年未満で3,000円分、3年以上で5,000円分
- 5,000株以上:1年以上3年未満で5,000円分、3年以上で10,000円分
QUOカードは利用先が比較的わかりやすく、100株から対象になることで初心者も検討しやすくなりました。ただし、優待利回りは株価によって変動するため、QUOカード1,000円分だけで投資判断を決めるのは禁物です。
制度変更の影響と権利確定日
権利確定日は毎年11月末日です。2026年11月末日基準分は、2027年2月下旬に発送予定です。変更前は500株以上を1年以上継続保有している株主のみが対象でしたが、変更後は100株以上500株未満なら継続保有期間1年未満でも対象となります。
500株以上で優待を受ける場合は、同一株主番号での継続記録が重要です。1年以上は、毎年5月末日と11月末日の株主名簿に3回以上連続して記載されること、3年以上は7回以上連続して記載されることが条件です。名義変更や貸株サービスの利用などで株主番号が変わると、継続保有の判定に影響する可能性があります。
初心者向けの投資ポイント
100株で優待を取得できるようになるのはメリットですが、株主優待の拡充は株価上昇を保証するものではありません。投資前には、業績、財務状況、配当方針、優待制度が今後も維持されるかを確認しましょう。権利付き最終売買日直前は株価が変動しやすく、権利落ち日に株価が下落することもあります。優待の金額だけでなく、株価変動リスクと配当を含めた総合的な投資リターンで判断することが大切です。
まとめ:今回の3社を比較
- ブロードマインド:400株から選択制ポイント。基準日が1月末日に変更され、ポイント繰越は廃止。
- ニチリョク:応募者から抽選で50万円相当の商品券。葬儀・霊園などの自社サービス優待も用意。
- ファーストコーポ:2026年11月末日から100株でQUOカード1,000円分。最低保有株数を引き下げ。
いずれも制度変更の内容や申し込み条件が重要です。株主優待を目的に投資する場合でも、権利確定日だけでなく、必要株数、継続保有条件、優待の使いやすさ、株価と業績を確認してから検討しましょう。
出典:各社が2026年9月15日に公表した株主優待制度に関する情報。記載内容は公表時点のものであり、応募方法、対象サービス、権利付き最終売買日などは最新の会社資料・証券会社の情報も確認してください。