東海カーボンは、炭素・黒鉛を中核に高品質素材を製造し、鉄鋼、アルミ、自動車、電子など幅広い産業へ供給する老舗メーカーです（1918年創業）。
黒鉛電極やカーボンブラックを基盤事業とし、ファインカーボン、スメルティング＆ライニング、工業炉、負極材、摩擦材など多様な事業を展開。製品の多くは最終製品の工程に組み込まれる“縁の下の素材”で、タイヤ用や電子・太陽電池の製造工程にも関わります。
2025年は「Vision 2030」を掲げ、黒鉛電極事業の国内工場統合やドイツ子会社売却など構造改革を実行。カーボンブラックではタイに最新鋭工場を新設し、環境対策（脱硝装置や天然ガス比率の向上など）を盛り込んだ生産体制を整備しています。
業績面では、2025年上半期の売上高1,581億円、営業利益140億円を公表。配当については2025年度一株当たり30円を予定しています。
技術・品質の蓄積を武器に、基盤事業を起点に成長領域へ投資を進める姿勢が特徴です。